HUMAN WATCHING

 2003年 3月21日 春分点



 冬将軍の最後の一陣が通りすぎる 東京永田町

 ここにはリスクという名の日本で最も高い丘がある

 通称 ゴダゴダの丘…と私は呼んでいる。



 毎朝、議事堂の屋根が朱く染まる時間になると

 誰もが 十字架を背負って登ってくる。



 背中の罪の重さに等しいだけの糧が与えられるのは

 人間の数だけ夢があるから…

 それとも束の間の生を楽しみたいから…




 人それぞれ 心十色

 少なくとも私は 十あるうちの一 であると信じて今日も丘に登る


 戦争…人間が持ちうる物の中で最もハイリスクな十字架

 だから累々と横たわる屍の向こうに…

 未だ見ぬパラダイスがあると…今日も誰かが言う




 なぜひとなのに



 朝日に包まれながら 眠りに落ちる 至福の時間…

 もしそれがここにいる意味だとしたら



 生きた心地がする自分は一体…

 敵なのか 味方なのか それとも 古代の魚




 今日も答えを探し続けている。

HUMAN WATCHING


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